米ウォルト・ディズニーが2023年までに日本などアジア太平洋地域で50作品を超える独自作品を制作すると発表した。日本での制作はアニメーションが軸となりそうで、米ネットフリックスに対抗する。日本のテレビ局などとの競争が起こり、米国に比べ給与の低い制作現場のゆがみを正すことにつながるとの見方もある。

「日本のクリエーターとパートナーシップを組み、アニメ作品を世界へ発信していく」
10月14日、ウォルト・ディズニー・ジャパン(東京・港)のアニメーション責任者、八幡拓人氏は東京都内のイベントでこう強調した。
運営する動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」で、日本や韓国、中国などアジアで作った50以上のオリジナル作品を配信するという。同日明らかにした作品は18あり、このうち6作品は日本発だ。
その中でアニメは4作品あり、アニメに傾注していることが分かる。少年ジャンプのネット版で連載されたSFサスペンス「サマータイムレンダ」をはじめ、スマートフォンゲーム「ディズニー ツイステッドワンダーランド」のアニメ化作品などだ。

ディズニーが2019年11月から米国などで始めたディズニープラス。日本では20年6月から配信し、約60の国と地域に1億1600万人の会員を抱える。21年11月からは韓国や香港、台湾でもサービスを始める。会員2億人を超すネットフリックスを追う上で、アジアに着目しているが、やはり日本のアニメへの期待は大きい。
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