AI(人工知能)スタートアップのELYZA(イライザ、東京・文京)は、日本語の文章を自動で要約する「ELYZA DIGEST(イライザ ダイジェスト)」を同社のサイト上で無償公開した。AI研究で有名な東京大学松尾研究室の卒業生で、イライザ代表取締役CEO(最高経営責任者)の曽根岡侑也氏は「当社の社内検証の結果では、文章の流ちょう性は人間には劣るものの、出力する情報の正確性は人間と同等だった」と説明する。900文字程度の文章を10秒で3行に要約するという、AIの実力を試してみた。

 900文字程度の文章を要約する場合、人間だと約5分かかるところが、ELYZA DIGESTだと約10秒しかかからないという。人間の30倍のスピードで要約できるため、「医療やメディアなど高度に言葉を扱うホワイトカラーの業務の生産性を高められる」と曽根岡CEOは強調する。

 使い方は簡単だ。ELYZA DIGESTにアクセスし、要約したい文章もしくはウェブサイトのURLを入力すればよい。小説やニュース記事のような誤字脱字が少ない文章だけでなく、議事録のような乱雑な文章にも対応可能という。イライザは今年7月からSOMPOホールディングスと共同で、コールセンターにおける対話テキストを要約する実証実験を進めている。

 実際に記者が書いた記事を要約してみた。

 要約の精度はまずまず。簡潔で読みやすい

 ELYZA DIGESTのサイトを立ち上げ、本誌「AIで事故状況を再現、東京海上日動がドラレコ特約の保険に導入」の全文を入力したところ、数秒で要約が完成した。100文字程度の簡潔な文章で、意味も分かりやすい。

ELYZA DIGESTが要約した結果
ELYZA DIGESTが要約した結果
[画像のクリックで拡大表示]
続きを読む 2/2 主語の取り違えなど、正確性には課題も

この記事はシリーズ「1分解説」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。