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東芝ライフスタイルが発表したドラム式洗濯乾燥機の新機種

 中国家電大手、美的集団(マイディアグループ)傘下の東芝ライフスタイルは8月6日、洗浄力や抗菌機能を高めたドラム式洗濯乾燥機を発表した。洗剤の自動投入機能やスマートフォンの連携機能を新たに搭載する。9月上旬に発売し、市場想定価格は35万円前後(税抜き)。機能てんこ盛りの高級機で、10月に迫った消費税増税前の駆け込み需要の取り込みを狙う。

 新商品の最大の「売り」は洗浄力だ。従来機に搭載済みの直径1マイクロメートル未満の微細な気泡「ウルトラファインバブル」を発生させて洗剤成分を繊維の隙間に浸透させる機能のほか、抗菌機能のある銀イオン水で「洗い」や「すすぎ」をする機能を新たに搭載した。これらの機能により、水道水に比べて洗浄効果は15%高まり、部屋干し臭も抑えられるという。

 使い勝手も高めた。東芝ライフスタイル製の洗濯機として初となる液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能を搭載。「マイディアの技術をベースに開発した」と同社の小林伸行社長。スマートフォンとの連係機能も備えており、スマホ上で予約の設定や変更、運転状況を確認できる。

 東芝ライフスタイルは今後のブランディング戦略も発表した。日本での新たなブランドステートメントは「タイセツを、カタチに。」。「細部にまでこだわり抜いた商品で、暮らしの中にある大切な思いを形にしていく」と小林社長は説明する。今回の新商品は、新しい戦略の核として位置付けている。

発表会に登壇した東芝ライフスタイルの小林伸行社長

 16年6月末に東芝からマイディアに売却された東芝ライフスタイル。白物専業のマイディア傘下に入ってからは、開発や部品調達、製造などの協業でコストダウンを推進。18年12月期には税引き前損益が前の期の赤字から黒字に転換した。19年1~6月期は売上高が前年同期比3%増の約1320億円、税引き前損益も黒字を確保している。

 「19年は将来の成長への基盤固め」と小林社長は位置付ける。業績は回復基調にあるとはいえ、黒字額は大きくないもよう。今回の新機種で狙い通り、消費増税の駆け込み需要を捉えられるかが、黒字体質の確立への第一歩となりそうだ。

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