キヤノンは7月28日、2020年4~6月期の連結決算を発表した。最終損益は88億円の赤字(前年同期は345億円の黒字)で、四半期ベースでは01年に四半期業績の開示を始めてから初の赤字決算となった。減収減益のほとんどは新型コロナウイルスの影響とみるが、会見に臨んだ田中稔三副社長CFO(最高財務責任者)は「これまでの戦略の延長線上では時代のニーズに取り残される」という強い危機感を口にした。

(写真:ロイター/アフロ)
(写真:ロイター/アフロ)

 20年4~6月期の売上高は前年同期比25.7%減の6733億円、営業損益は178億円の赤字(前年同期は431億円の黒字)だった。複合機やレーザープリンターなどのオフィス向け事業で企業のオフィス閉鎖の影響を強く受けたほか、カメラの購買意欲低下で販売台数が大幅に減った。新型コロナによるマイナス影響は売上高で約2100億円、営業利益で約700億円とみており、「減収減益のほとんどは新型コロナによるものだった」(田中副社長)。

 新型コロナの収束にメドが立っていないため、下期の経済の回復ペースは限定的になると見込む。20年12月期通期の業績見通しは、売上高が3兆800億円(前年比14.3%減)、営業利益が450億円(同74.2%減)、最終利益が430億円(同65.6%減)だ。新型コロナの影響は下期にかけて減少するものの、通期では売上高で約4800億円、営業利益で約1700億円のマイナス影響があると想定する。

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