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ワトソンがハイライトを自動編集

 ワトソンが事前にウィンブルドンの過去の試合を分析し、重要なプレーなどを把握しておく。そして実際の試合中の歓声や、選手のガッツポーズなどを重み付けし、ハイライトを自動的に編集する仕組みだ。データセンターには世界中からコンピューターウイルスなどの攻撃があるが、常にブロックし、セキュリティーを確保している様子をモニターで確認できた。

 「大きなジェスチャーが少ないフェデラーのような選手は、どのように重み付けするのか」と質問すると、セドン氏は「ジェスチャーのほかにも判断要素があるので問題はない」と答えた。実際、試合直後にハイライトを見ると、テレビで見るハイライトよりやや淡泊な側面があるが、臨場感が伝わってくる映像だった。

 ワトソンが過去の試合を機械学習することで、今年は前年に比べてより高いレベルで、ハイライトに必要な音とノイズを識別する能力を高めた。また、前年は試合終了後5分以内にハイライトを配信していたが、今年は自動編集の進化で2分以内に短縮した。ちなみに、選手には20分以内によりパーソナライズした映像を編集し、提供できるという。

 IBMは、テニス4大大会の1つである「全米オープン」のほかに、ゴルフの米マスターズ・トーナメントでもAIによってハイライトを自動編集している。また、NTTデータや中国騰訊控股(テンセント)などもスポーツ大会で活用している。スポーツにAI編集の波が押し寄せている。

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