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米議会の公聴会でフェイスブックのリブラ責任者であるデビッド・マーカス氏が証言した(出所/上院銀行委員会の配信映像)

 公聴会は米ワシントンで、初日が上院銀行委員会、2日目が下院金融サービス委員会、それぞれで実施された。まな板の上に載せられたのは、フェイスブックのリブラ責任者であるデビッド・マーカス氏だ。2014年に米決済サービス大手のペイパルの社長からフェイスブックに転じた。フェイスブックがリブラの構想を数年間かけて構築してきたことがうかがえる。

パーソナルデータ問題のみそぎは済んだのか

シェロッド・ブラウン議員(出所/上院銀行委員会の配信映像)

 2018年に問題とされたパーソナルデータの扱いに対しては様々な議員から繰り返し指摘がなされ、マーカス氏は毎回「我々は誤りを犯した」と謝罪の意を示し、改善を続けていると説明している。

 中でも厳しい態度を示したのは、1日目の公聴会の冒頭で発言したオハイオ州選出のシェロッド・ブラウン上院議員(民主党)だ。「フェイスブックは危険だ。社会を映す鏡というよりも、収益のためにアルゴリズムを利用して拡大するメガネのようだ。我々は毎回のようにだまされてきた。信頼を得るには値しない」と指弾した。

銀行サービスなのか決済サービスなのか

 そもそもリブラはどのような金融サービスに分類されるのか。

 マーカス氏は「既存の銀行サービスと競合するものではない。我々は利子を支払わない」「銀行サービスではなく、ペイメントサービスだ」と言及した。金融サービスの中でも厳格な銀行と同様の規制から外してもらいたいとの思惑だ。

 議員からは「リブラに対する規制を作るべきだ」との発言もあり、今後も議論が続きそうだ。