三井物産は6月、東京・大手町の新本社を本格稼働させた。半分以上のフロアを社外人材に開放。新型コロナウイルスの感染拡大で急速にリモートワークが広がり、出社の意味が薄れる中、物理的なオフィスを「セレンディピティ(偶然の出会い)」を生む場として再定義しようとしている。
三井物産の新本社は、16~28階の13フロアのうち、8フロアに社外人材が入れるスペースを設けた。グループ会社はもちろん、取引先や事業パートナーの社員も入れる。三井物産の社員と面会の約束を取り、受け付けを済ませてオフィスに入る。中にいる間は、三井物産の社員が同伴するが、開放的なつくりのフロアでは、周囲の話し声や仕事ぶりが伝わってくる。
新本社はフロアごとに「ソーシャル」「コワーク」「フォーカス」「dスペース」の4種類に分かれている。ソーシャルは数十人規模の交流イベントから2人きりの話し合いまで、家具を動かして自由に調整できる。コワークは10人弱のプロジェクトチームが情報を共有しながら議論しやすいよう家具などをそろえた。フォーカスは高い仕切りで区切った自習室のような空間を設け、1人で作業をしたり構想を練ったりすることに集中できる(下の写真を参照)。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り2140文字 / 全文2664文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「1分解説」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?