NTT東日本がスタートアップと組み、東京・渋谷のど真ん中にカフェをオープンした。99円の格安コーヒーを提供しつつ、店内に約300点の商品を展示して来店客の行動を分析。来店客の反応などを商品の出展者にフィードバックして稼ぐ。運営会社はフランチャイズ展開も進めて今後10年間で2000店舗まで増やすというが、果たして勝算はあるのか。

7月1日にオープンした「AZLM CONNECTED CAFE 渋谷地下街店」
7月1日にオープンした「AZLM CONNECTED CAFE 渋谷地下街店」

 「スペシャリティコーヒーが、社長のムチャブリで一杯99円(税込)。」。そんなポスターを掲げるカフェ「AZLM CONNECTED CAFE 渋谷地下街店」が今月、渋谷のど真ん中にオープンした。近隣の店舗なら400円を超える品質のコーヒーを、オープン記念のキャンペーンではなく、ずっとこの価格で提供するという。

 運営するコネクテッドコマース(東京・渋谷)の中村武治社長によると、99円という価格は決してむちゃぶりではなく、採算は合うという。コーヒーの売り上げのみで運営コストを賄おうとは考えていないからだ。

 15坪の店内には約300点を陳列できるスペースがあり、地方の特産品などを月額3万3000円(税込み)で展示できる。この出展料で店舗の運営費用を賄う「カフェ兼ショールーム」という新たなビジネスモデルを目指している。展示している商品が同社のネット通販サイトで売れれば、10%の販売手数料(決済手数料含む)も得られる仕組みだ。

店内の展示スペース300点のうち、すでに220点が埋まっている
店内の展示スペース300点のうち、すでに220点が埋まっている

 中村氏はもともと商業施設の不動産コンサルタント。以前から「高速通信規格である『5G』は時間と距離を超えられる技術で、普及すれば人は移動しなくなる。商業施設へ買い物に行く人は減り、新たなビジネスモデルが求められる」と考えていた。ただ、クライアントの商業施設から返ってくる反応は「5~10年先の話だろう」という鈍いものだった。そこで自ら実証しようと考え、コロナ前から準備を進めてきた。

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