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(写真:共同通信)

 参院選が公示された4日、与野党の党首が各地で支持を訴える「第一声」を上げ、17日間の選挙戦が火ぶたを切った。安倍晋三首相(自民党総裁)は福島市の果樹園で、立憲民主党の枝野幸男代表は東京・新宿で街頭演説をスタートした。

 「第一声」の場所選びからは、各党の思惑や選挙区事情が透けて見える。

 2012年末の第2次内閣発足以降、国政選挙で連勝中の自民党。首相が第一声を福島県内で行うのは、第2次内閣発足以降、13年の参院選と14、17両年の衆院選に続き4回目。16年参院選では、同年4月に起きた熊本地震からの復興に向けて熊本市で第一声を行った後、午後には福島県へ移動してマイクを握った。

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興に注力する姿勢を示すのが狙いだが、秋葉原での選挙戦の締めくくり演説とともに国政で連勝中の安倍首相にとっては一種のゲン担ぎになっているようだ。

 立憲民主党の枝野代表は、躍進した17年の衆院選の第一声と同様、「結党の聖地」であるJR新宿駅の東南口でマイクを握った。自民党、立憲民主党はともに、過去の勝ちパターンを踏襲した形だ。

 重点選挙区で街頭演説をスタートさせたのは、公明党と国民民主党だ。

 公明党の山口那津男代表は新人を擁立した兵庫選挙区に入った。同選挙区は前回から改選数が2から3に増えており、前回に引き続き議席確保を目指す。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は、静岡県掛川市で選挙戦を開始。改選数2の静岡選挙区は長年、自民党と旧民主党系とで議席を分け合う“無風”の選挙区だったが、今回は情勢が一変。自民党と国民民主党の現職に加え、立憲民主党の新人も名乗りを上げた。旧民進党から分かれた立憲民主と国民民主の「骨肉の争い」を制そうと懸命だ。

 共産党の志位和夫委員長は現職が再選を目指す東京選挙区を重視し、JR新宿駅西口で第一声を上げた。日本維新の会の松井一郎代表は、2人を擁立したお膝元の大阪選挙区で必勝を期す。社民党は吉川元・幹事長が、不出馬を表明した又市征治党首に代わり、JR新宿駅南口で街頭演説をスタートした。

 それぞれの思惑で第一声を発した各党の党首たち。有権者はどのような判断を下すのだろうか。

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