フェーズIIIは2021年12月に終了予定

 この治療法は、米国立がん研究所の小林久隆氏が2011年に米医学誌「ネイチャー・メディシン」に発表した研究を基にしたものだ。開発を手掛けていた米アスピリアン・セラピューティクス社に、2016年に三木谷氏が個人で出資して経営にも参画。同社は、18年8月に三木谷氏主導で1億5000万ドル(約160億円)の資金調達を実施した後、19年3月に楽天メディカルに社名変更した。

 ASP-1929はこれまでに、頭頸部(とうけいぶ)がんの再発患者に対する臨床試験で良好な結果を得ていることを学会などで発表しているが、既存の治療法との優劣については、現在進行中の頭頸部がんを対象とするフェーズIIIで判明する見通しだ。

 事業説明会で三木谷氏は今後のスケジュールを明らかにしなかったが、米国立衛生研究所のデータベースに登録された情報によると、フェーズIIIは21年12月に終了する予定で、試験の進捗状況や成績などで前後する可能性もあるものの、計画通りに開発が進めば22、23年ごろの発売となるだろう。

 楽天メディカルでは、既に米国、日本の他、オランダ、ドイツ、台湾にも拠点を置き、170人の社員を抱えているとのこと。この規模だけを見ても、メディカル事業の事業化に対する三木谷氏の力の入れようが見て取れる。後はフェーズIIIでどのような結果が出るかが注目されるところだ。

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