6月24日に開かれた国内化学最大手、三菱ケミカルホールディングス(HD)の定時株主総会。ジョンマーク・ギルソン社長が4月の就任後、初めて公の場で今後の戦略について語った。2つの事業分野について「厳しく自問自答していかなければならない」と話した真意はどこにあるのか。

(写真:アフロ)
(写真:アフロ)

 「ポートフォリオの中に、成長事業と、その資金源となる大規模な高収益事業をうまく組み合わせる。同時に、慢性的な赤字事業を抱えることは避けたい。この事業選択こそが、この先数カ月をかけて我々が行うことだ」

 三菱ケミカルHD社長に2021年4月1日付で就任したギルソン氏は、社長として初めての公の場となった定時株主総会でこう決意を述べた。ギルソン氏はベルギー出身で、フランスの機能性素材メーカー、ロケットの最高経営責任者(CEO)を務めていた。しがらみにとらわれない事業ポートフォリオ改革を社内外から期待されている。

 市場や製品が多岐にわたり、30以上のサブセグメントを抱える三菱ケミカルHD。事業分野の多様性は、特色の見えにくさにもつながる。ギルソン氏もこれまで最も多く指摘された懸念事項の一つが「複雑さ故に株価が低迷していること」だと話す。事業の選択についての議論を進め、「12月には新戦略を公表する」と明言した。

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