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 高島屋は6月17日、金融商品の販売や資産形成のアドバイスを行うファイナンシャルサービス事業を開始した。

 個別の相談に対応する「タカシマヤ ファイナンシャル カウンター」を日本橋高島屋S.C.(東京・中央)に設置した。この他、資産運用に関する様々なセミナーも開催する予定だ。同社の説明によると「人生100年時代を背景とした、昨今の資産運用への意識の高まりに応えたもの」で、他の店舗でも展開していく予定だという。

日本橋高島屋S.C.8階に設置された「タカシマヤ ファイナンシャル カウンター」。ほかにも相談内容に応じて、プライバシーを守れる個室も用意してある

 サービス開始に先立ち、村田善郎社長は会見で「外商活動を通して、以前からお客様が金融に関する悩みを抱えていることを把握していた。このサービスを通じて顧客とのつながりをより強めることができる」と語った。主な取扱商品は投資信託や不動産信託、遺言信託、生命保険などである。投資信託ではオンライン証券大手のSBI証券と業務提携しており、同社が扱う2600以上の投信を仲介する。

百貨店接客経験者がアドバイザーに

 ただし、金融商品の販売は、証券会社や信託銀行などがすでに手掛けており競争の激しい市場だ。村田社長も「我々はレッドオーシャンに入っていく。他社と同じサービスをしていては勝つことは難しい」と語る。そこで今回は百貨店ならではのサービスも取り入れ、他社との差別化を図る。

 工夫の1つはアドバイザーだ。カウンターに常駐するスタッフの一部は、百貨店での接客業務を経験し、かつ金融アドバイザーとしての専門知識を有する。「普段から買い物にいらっしゃるお客様の悩みを理解しているスタッフだからこそ、信頼のあるサービスが提供できる」(高島屋)。

 さらに相談の対応時間は営業時間に準じるため、会社帰りの顧客が平日の夕方以降に立ち寄れたり、土日にしか来られない顧客にも対応できたりする強みがある。

 7月上旬からは、同社クレジットカードのタカシマヤカードで投資信託を購入できるようになり、毎月の積立金額に応じて高島屋のポイントがたまる仕組みにしていくという。

 提携するSBI証券側にもメリットがありそうだ。