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 米アイロボットが日本市場で8日、掃除ロボットのサブスクリプション(定額課金)サービスを拡充した。同社は日本市場について、使うまでは必要性に疑問を感じても一度使えば手放せないと感じる顧客が多い「ルンバ・パラドックス」があると考えてきた。家事が増えるといわれるニューノーマル(新常態)を普及の追い風にできるか。

アイロボットジャパンは、シェア拡大を狙って、サブスクリプションサービスをさらに充実させる

 新たなサブスクサービスは使えるロボットの種類として、従来のルンバに、床を拭く「ブラーバ」を追加した。利用できる機種数は今までルンバだけで3機種だったが、ブラーバを含め8機種になった。最も安いルンバを1台利用する月額料金(税別)は、これまでの1200円から980円に引き下げた。返品可能期間は1年から半年に短縮。2週間のレンタルサービスも始め、手軽に試せる内容にした。

 アイロボットは2002年に日本市場に参入し、掃除機市場での同社製品のシェアは13.2%となっている。19年に世界に先駆けて日本でサブスクを始め、同年1月のシェア7.8%から上昇しているものの、挽野元・アイロボットジャパン社長は中国や米国に比べ「日本は数字が低くなっている」と話す。

 障壁になっていると分析するのが、日本の消費者の3つの特徴で「従来型の掃除機を好む」「本当にきれいに掃除ができるのかと思っている」「掃除ロボットは価格が高いと思っている」だという。

サブスクで使える機種。家事の自動化の需要をさらに掘り起こせるか

 同社がサブスクを利用した顧客に調査したところ、98%が「継続して使いたい」と回答。使うまでは必要性への疑問を感じても、一度使えば手放せないと感じる顧客が多いことから、これら3つの障壁を社内でルンバ・パラドックスと呼んでいる。