国内小売り2位、セブン&アイ・ホールディングスの経営がすっきりしない状態が続いている。成長戦略の柱と位置付ける米コンビニエンスストアチェーン買収に現地当局が難色を示した。コロナ禍でコンビニ業態が苦しい中、物言う株主による株取得まで明らかになった。苦悩は深まるばかりだ。

定時株主総会は前年より49人多い176人が足を運んだ。1時間31分で大きな波乱なく終えたという
定時株主総会は前年より49人多い176人が足を運んだ。1時間31分で大きな波乱なく終えたという

 5月27日に都内の本社で開いた定時株主総会には前年より49人多い176人が足を運んだ。1時間31分で大きな波乱なく終えたが、経営課題は明らかになったと出席した株主は言う。日本円換算で約2兆3000億円を投じたガソリンスタンド併設型の米コンビニチェーン、スピードウェイの買収について、セブン&アイ側は「北米市場は大手チェーンのシェアが低く期待している。バリューチェーンを築けるように計画を作っていく」という趣旨の発言をしたもようだ。

 コロナ禍の直撃を受け、セブン&アイの2021年2月期連結決算は売上高に当たる営業収益が5兆7667億円で前の期比13%減。純利益も1792億円で同18%減った。原油価格の下落でガソリンの仕入れ価格が下がり、海外コンビニ事業の多くを占めるガソリン販売に追い風が吹いたにもかかわらず、利益はこの水準だ。

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