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 そのため整備工場やガソリンスタンドなど幅広い業種の事業者の参入も目立つ。2018年1月にIT(情報技術)企業のナイル(東京・品川)が始めた「マイカー賃貸カルモ」は、オリックス自動車と提携し、リース商品を販売する。「店舗も在庫も持たないため価格を抑えられる」(ナイル広報)とし、主に生活の足として車を必要とする地方で契約を伸ばす。就職後も継続して乗るか分からない大学生が、4年間だけ契約するといった、リースならではの短期間使用を利点に選ぶユーザーも存在するという。

 DeNAとSOMPOの狙いは、初期費用が安いカーリースにカーシェアを組み合わせることで、車を持たない消費者の需要を掘り起こすこと。ただ、シェアで収入を得るためには、自分以外の「乗りたい」ニーズが、所有する車にあるかどうかにもかかっている。

 現在エニカを通して乗られている人気車種は、「BMW」や「ポルシェ」などの高級輸入車と、トヨタ「アルファード」や日産自動車の「セレナ」などファミリーユースやレジャーに適したミニバンだ。人気車種のオーナーの中には、駐車場代だけでなく車両代も含めた維持コスト相当の収入を得る人も出てきている。車の共有時代には、どれだけ人に乗ってもらえるかの「稼働率」が、車を選ぶ新たな基準になる可能性もある。

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