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 ディー・エヌ・エー(DeNA)とSOMPOホールディングスの共同出資会社は6月3日、新たに個人向けのカーリース商品「SOMPOで乗ーる」の販売を始めた。利用者は個人間のカーシェアリングサービスを通じ、自分が使わない間は他人と車をシェアすることで収入を得ることができる。駐車場代が高い都市部を中心に、シェアで維持費を引き下げられる特長を打ち出す。トヨタ自動車も毎月定額で高級車「レクサス」を乗り換えられるサービスを始めるなど、車の新たな保有方法をめぐる競争が激しくなっている。

 「SOMPOで乗ーる」では、リースで借りた車をDeNAとSOMPOが展開する個人間カーシェアの「Anyca(エニカ)」に登録できる。一般的にカーリースで借りた車は、他人に貸すことが認められないため、個人間カーシェアサービスへの登録ができなかった。そこで2社はカーリース事業に自ら進出、エニカへの登録を認める商品を首都圏や大阪、愛知などで販売する。駐車場代などの維持費の高さがネックとなりマイカーを敬遠する人が主なターゲットだ。

 利用者はどの程度の収入を得られるのか。東京都内に住む男性は4年前に個人間カーシェアのサービスを知り、車を持つようになったという。中古で購入したトヨタ「ハイエース」は荷物運搬やレジャーなど様々な用途で使えるため、土日を中心に利用希望者が多い。収入は月に平均2万円程度で、自宅マンションの駐車場代相当はペイできるようになった。「(このサービスを知るまでは)車は駐車場代など維持費が高く、東京に住むなら持つ気はなかった」と男性はいう。

 「車のサブスク」とも呼ばれる個人向けカーリースは、車両代や税金、定期メンテナンス費用など諸費用込みの月々定額でマイカーを持つことができ、頭金不要の手軽さなどから利用者数を伸ばしている。2018年3月時点での保有車両台数は約25万7000台となり、前年度に比べ約20%増えた。22年には約3.6倍となる93万6000台に達すると予測されている。