オンキヨーホームエンターテイメントの祖業売却交渉の詳細が決着した。スピーカーやアンプなどの「ホームAV事業」を米音響機器大手のヴォックス・インターナショナルとシャープに売却する方針を発表していたが、ヴォックス側が主導権を握る。狙うのはコロナ下で“ステイホーム需要“が高まった米市場。米ネットフリックスなど動画配信大手などの勢いに乗じ、ホームシアター文化の定着を狙う。

 オンキヨーは5月26日、アンプやスピーカーを手掛ける「ホームAV事業」を、ヴォックスとシャープの合弁会社に約33億円で売却すると発表した。同時にオンキヨーはこれまで4割弱を保有していたシャープとのマレーシアの合弁工場の株式や部品在庫を数億円でシャープに売却する。

 事業譲渡先の合弁会社の内訳は明かされていないが、ヴォックスが過半を出資し主導権を握るとみられる。

 オンキヨーはもともと「デノン」「マランツ」などのブランドを擁する米企業にホームAV事業を売却する予定だったが19年に破談になった。本来ファンドの支援を21年3月末に受け2期連続の債務超過を回避する予定だったが、最終的にファンドからの出資を得られず、7月末には上場を廃止する。

オンキヨーの祖業売却が決着した(写真:ユニフォトプレス)
オンキヨーの祖業売却が決着した(写真:ユニフォトプレス)

 「このまま自らの力のみで事業運営を続けていくことはもはや困難」。オンキヨーが26日に発表したリリースには悲痛な文面が並ぶ。

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