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「よくここまで書いたなと驚愕した」

 昨秋、潮田氏によってCEOを事実上解任された瀬戸氏は、LIXILが成長していくためには、潮田氏の影響力を排除したガバナンス体制が不可欠だと訴えている。潮田氏は5月20日の取締役会をもって取締役を辞任したが、6月下旬の定時株主総会まではCEO職にとどまる。瀬戸氏に代わって4月から社長に就任している山梨広一COO(最高執行責任者)も定時総会で取締役を退任する。

 だが、「山梨氏が定時総会後も執行を続けることになれば、潮田氏の影響力は排除できない」(機関投資家)という意見が出ている。LIXILグループの上級執行役ら10人も連名で、指名委員長のバーバラ・ジャッジ氏に宛てた書簡で、潮田氏と山梨氏の経営者としての資質を批判していた。

 瀬戸氏側の候補者である元三井住友トラストクラブ代表取締役会長の西浦裕二氏は、「書簡を読んで、よくここまで書いたなと驚愕した。彼らの気持ちは大切にしていかなければならない。今回の株主総会は“政権選択の場”になりつつある。株主総会までに、会社側は誰をCEOにしようとしているのか公表してほしい」と、こうした意見を重く受け止めると発言した。

 鬼丸氏と鈴木氏が会社側の候補者としての指名を拒否する考えを明確にしたことで、瀬戸氏側と会社側の候補者の数は「8対8」となり拮抗した。このまま会社側が候補者を追加することがなければ、候補者全員が選任される可能性がある。

 ただ、瀬戸氏側の8人全員が選任されるかどうかは、投資家の判断に委ねられる。

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