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 アパレル大手のレナウンが法的整理の手続きに入った。長く続く業績低迷に新型コロナウイルスによる百貨店の休業が追い打ちをかけた。数ある失敗の理由の中でレナウンも自覚しているのがEC(電子商取引)での出遅れだ。過去の成功体験を引きずり、会社の形を変えて挽回する機を失ってしまった。

 衣料品の嗜好や販路の変化に対応できなかったレナウンは2019年12月期まで2期連続の最終赤字となっていた。消費増税に記録的な暖冬が重なり、経営環境が悪化していたところをコロナ禍が襲った。20年4月の売上高は前年同月比82.8%減って資金繰りに行き詰まった。

レナウンは5月15日に東京地方裁判所から民事再生手続き開始の決定を受けた(本社が入る都内のビル、写真:AFP/アフロ)

 新型コロナウイルスは破綻の引き金でしかないことはレナウンも自覚している。日経ビジネスの取材に同社は「ECや月額定額制サービスなど、実店舗以外に衣料品を手に入れる多様な方法が出てきており、当社は対応しきれていなかった」と認めている。「コートやスーツなどの高価格な重衣料が主軸でECとの親和性が低く、ECに対応したブランドをなかなか開発できていなかった」とも説明した。