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 ドローン世界最大手DJIは5月17日、アクションカメラの新製品を発売した。2018年秋に発売したアクションカメラが好評なことを受け、製品ラインアップを拡充する。ドローンの世界最大手企業がアクションカメラに力を入れる背景には、規制が強化されるドローンの限界がある。

 新製品「オズモ アクション」は、スポーツなどの激しい動きや水中など被写体の動きを、DJI独自の電子ぶれ補正技術によって高画質で撮影できる。手の平サイズで、重さが124グラムと軽いことも特徴だ。価格は税込み4万4820円。公式オンラインストアやDJI正規販売代理店などで取り扱う。

 DJIがアクションカメラ市場に参入したのは3年ほど前からだ。世界各国でドローンの飛行に関する規制が厳しくなり、特に日本では15年12月にドローンの飛行ルールを定めた改正航空法が施行された。都内のような人口密集地でドローンを飛行させるには、国土交通省から許可を受けなければならなくなった。そのため、消費者にとって、ドローンを始めるハードルは上がり、DJIを知ってもらう機会は減少した。

 そこで、新たな顧客獲得に力を入れるのがアクションカメラ事業だ。DJIはアクションカメラの市場では後発にあたるが、昨年秋に発売した「オズモ ポケット」が、軽くていつでも持ち運べる点が評価され、ヒット商品に。現在でも予約販売になるほど人気を集めている。

 さらに市場環境も追い風だ。足元ではSNSを中心に動画コンテンツの人気が高まっている。いつでも撮影できる持ち運びのしやすさや、ぶれのない滑らかな映像を撮影することに対するニーズは強い。ドローンの開発で培ってきた機体の軽量化や、気流の揺れでも滑らかな映像が撮影できる技術は応用が可能だ。

 DJIジャパンの川中良之氏は、「アクションカメラの市場では挑戦者になる。ドローンの開発で培った技術を生かして、アクションカメラの新たな市場を作り出したい」と意気込んだ。ドローンでは世界最大手となり、市場を切り開いた実績を持つDJI。アクションカメラの市場でも新たな市場を切り開けるか。

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