新型コロナウイルスのワクチンを巡って、接種の遅れが懸念されている。迅速化するカギの1つとなりそうなのが医療機関での個別接種の拡大だが、中小の医療現場は日々、様々な事務作業で多忙を極める。そんな中、医療事務を遠隔でサポートするサービスが登場。医師や看護師の時間を本来業務に集中させ、接種のスピードを早めることに貢献できるだろうか。

医療事務の受託が主力のソラストは、6月に中小医療機関の事務を遠隔から支援するサービスを始める(写真:PIXTA)

 医療・介護関連事業を手掛けるソラストは5月12日、ソフトバンクなどと連携し、新サービス「リモート医事」を6月から始めると発表した。ソラストは病院の医療事務の受託や医療事務員の派遣などが主力で、この分野では最大手のニチイ学館に次ぐシェアを誇る。

 リモート医事では、東京・品川のソラスト本社に集められた医療事務員が、遠隔で中小の医療機関の事務を支援する。これまで受託してきたのは、ほとんどが大病院の事務。事務員が不足し、中小の病院や診療所まで手が回っていなかった。

 1人の医療事務員が、複数の医療機関を対象に予約・問い合わせ対応や料金計算、診療報酬請求といった業務を支援する。同じ医療機関といっても、診療する時間帯や忙しい時間帯が異なり、限られた人手を有効活用できる。医療機関に人材を送り込む従来の形よりもコストを抑えて支援できるという。

 遠隔で医療事務を支援するこのサービスは、ワクチン接種を早める手段の一つとしても機能するかもしれない。

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