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「世界中の投資家などから(SVF2号ファンドについて)問い合わせを受けている」とアピールした孫正義氏

 「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)2を設立する。時期やストラクチャーはこれから詰めるが、投資規模はおおむね(約10兆円の)ファンド1と同程度になる」

 ソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏は5月9日、2019年3月期の通期決算会見でこう宣言した。詳細は近日発表するという。ソフトバンクグループがサウジアラビア政府などと2017年5月に設立したSVFは、AI(人工知能)や自動運転などの分野の有力企業へ次々と出資してきた。潤沢なサウジのオイルマネーを武器に巨大な企業連合を形成し、通信など事業会社の枠を超えて拡大する孫氏の戦略の中核を担う。ソフトバンクグループの19年3月期の連結営業利益は2兆3539億円。その5割を超える1兆2566億円をSVF関連事業が稼ぎ出した。

 ただし、SVFを巡っては18年に発生したサウジのジャーナリスト殺害事件において、SVFの後ろ盾となっていたムハンマド皇太子の関与が取りざたされ、投資家や出資先にSVFを敬遠する動きも出た。ソフトバンクグループはSVF2を同社の100%出資で立ち上げて他の出資者については順次集める方針。再びサウジマネーが投入されるか現時点では明らかにしていないが、今度の資金提供者選びには微妙なかじ取りが求められそうだ。孫氏は「ソフトバンクグループの株主に直接帰属する利益と成果報酬を合わせれば、SVFの利回りは62%に達する。世界中の投資家などから(2号ファンドについて)問い合わせを受けている」とアピールした。

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