インドネシアの首都ジャカルタで 4月1日、同国初の地下鉄「ジャカルタMRT(JMRT)」が営業運転を開始した。
資金から調査、施工、車両、運転士育成までオールジャパン
都心部の南北16㎞を約30分で結ぶ。この鉄道の最大の特徴は「オールジャパン」であることだ。日本の政府開発援助(ODA)がプロジェクト資金を提供。事前調査から施工管理、軌道工事、車両製造、システム構築、そして運転士の育成まで、都市鉄道に必要なほぼ全ての仕事を日本企業や団体が担った。世界にほとんど例のないオールジャパンの都市鉄道だ。その乗り心地や駅の使い勝手はどうか、実際に乗ってみた。

ジャカルタ中心部にある路線の北端ブンデランHI駅から南へ12駅先の終点、ルバック・ブルス・グラブ駅に向かう。

地上駅から地下に向かうエスカレーターに乗り改札に向かうと、そこは多くの人でごったがえしていた。券売機が故障で使えず、乗客は1つしかない窓口で切符を買い求めなければならない。売り場の前には長い列ができていた。
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