
ZOZOは4月25日、有料会員向けサービス「ZOZO ARIGATO(アリガトー)」を5月30日で終了すると発表した。一定金額を支払った会員が、常に10%の割引を受けられるサービスだったが、ブランド価値の毀損を危惧したアパレルメーカーが反発。25店がZOZOTOWNへの出店を止めるなど運営に影響が出ていた。

「ブランドからの信頼を少し失ってしまった」。4月25日、2019年3月期の連結決算とアリガトーの終了を発表した前澤友作社長は反省の弁を述べた。
アリガトーは2018年12月に開始。年間3240円など一定額を支払えば、ZOZOTOWNで販売するすべての商品を常に10%割り引いて販売するサービスだった。だがこれにオンワードホールディングスなど一部の出店企業が「恒常的な安売りでブランド価値を毀損する」などと反発。出店そのものを止めたり、販売を一時停止したりする「ZOZO離れ」と呼ばれる事態になっていた。
ZOZOによると、アリガトーの影響でZOZOTOWNへの出店を止めたのは計25ショップ。現在も17ショップが撤退していないものの販売を停止中という。全体の出店数は、2019年3月末時点で1245と18年12月末から10ショップ減った。新規出店があったものの、2017年4~6月期以来、11四半期ぶりに出店数が減ったことになる。
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