キヤノンの2020年1~3月期決算は減収減益だった(写真=アフロ)
キヤノンの2020年1~3月期決算は減収減益だった(写真=アフロ)

 「これまでにない逆風の中だが、2020年を正念場の1年と位置付けて難局を乗り越えていく」。4月23日に20年12月期の第1四半期決算を発表したキヤノンの田中稔三副社長CFO(最高財務責任者)はこう語った。

 キヤノンは今回の決算で、1月に公表した売上高3兆7000億円、純利益1600億円という通期見通しを撤回した。新型コロナウイルスの感染が収束する時期の見通しが立たず、残り9カ月間の業績を見積もることが極めて困難だと判断した。国内販売会社のキヤノンマーケティングジャパンと、スキャナーなどの製造を担当するキヤノン電子の上場子会社2社が、いずれも前日に通期見通しを撤回しており、親会社のキヤノンもその流れを引き継いだ。

 大手製造業の中では決算発表のタイミングが早いキヤノンが見通しを撤回したことで、この後に発表を控える大手製造業でも21年3月期通期の見通しを出せない事例が続きそうだ。

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