星野リゾート(長野県軽井沢町)は4月16日、星のや沖縄(沖縄県読谷村)、リゾナーレ那須(栃木県那須町)、台湾の星のやグークァンを近く新たに開業することを発表。同時に将来の顧客獲得に向けた取り組みも強化する。

 新たな運営施設のうち、リゾナーレ那須は旧二期倶楽部の施設を活用し、19年秋に開業予定。ファミリー客らをターゲットに、地域に根差した農業を観光で体験する「アグリツーリズモ」をコンセプトに掲げる。

 一方、星のや沖縄は新設施設で20年春に開業予定。同社の最高級リゾートブランドである星のやの8カ所目となる。全室オーシャンビューで、沖縄の史跡である「グスク」を塀などのデザインに取り入れる。

 同社はこのほか、大分・別府に6月、新施設の建設をスタート。拠点開設スピードを加速する。

 海外では「星のやグークァン」を台湾の台中郊外の温泉地に19年夏に開業する見込み。同社にとって3カ所目の海外施設となる。

 将来の顧客獲得に向けた取り組みも強化する。20~30代向けの滞在型ホテル「BEB5 軽井沢」(長野県軽井沢町)は2月5日に開業。3年後に稼働率8割を目指しており、出足は順調だという。

 ホテルは日ごとの予約状況に合わせて価格を変動させることが多い。これに対し、BEB5では35歳以下の場合、2~3人用の部屋が1年を通じて1室1万6000円(税込み)で利用できる固定価格を採用している。

 星野佳路代表は「20代らにとって価格は商品の一部。価格変動の分かりにくさが宿泊需要を落としているのではないかと考えた。固定価格を採用したが、ホテルを知ってもらうきっかけの一つになっているのではないか」と分析している。

 また若者向けの「界タビ20s」では、20代限定で1泊2食付き通年1万9000円(税込み)の宿泊プランを4月17日からスタート。「日本の魅力は地域にあり、豊かな人生体験ができる旅のよさを知ってほしい」という星野代表の考えに基づき、通常料金と比べて最大6割引きにするほか、各地の若手作家とコラボレーションしたオリジナルのお土産品も開発。スマートフォンでいつでもできる温泉旅館クイズを設けるなどしながら、将来の顧客獲得につなげていく。

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