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 米娯楽・メディア大手のウォルトディズニーは4月11日、独自の動画配信サービス「ディズニー・プラス」を11月12日に始めると発表した。同社は2017年8月に動画配信サービスの立ち上げを発表している。今回、発表されたのはサービスの詳細だ。

 ディズニー・プラスで視聴できるコンテンツはディズニーやピクサー、マーベル、ルーカス・フィルムなど傘下スタジオの作品群に加えて、21世紀フォックスの買収で手に入れたナショナルジオグラフィックや「ザ・シンプソンズ」などのアニメ番組も含まれる。初年度はおよそ500の映画と7500のテレビシリーズが配信される見込み。10のオリジナル映画と25のオリジナルテレビシリーズも配信されるという。

(写真:The Walt Disney Company)

 気になる料金は月額6.99ドル、年額69.99ドルと、米ネットフリックスのスタンダード料金(月額12.99ドル)の半額程度。収益源はユーザーの会費のみで広告は取らない。

 ディズニーが傘下に持つスポーツ番組の配信サービス「ESPN+」や動画配信サービスの「Hulu(フールー)」とのセット販売も将来的に検討される可能性がある。日本では3月にNTTドコモと動画配信サービス「Disney DELUXE」を始めているが、ディズニー・プラスの日本での展開については今のところ言及はない。

 発表の翌日、ディズニーの株価は11.5%急伸した。動画配信サービスで先頭を走るネットフリックスに対抗できる存在として期待を集めているからだろう。

 「アナと雪の女王」や「塔の上のラプンツェル」といったディズニー作品から、「スター・ウォーズ」シリーズ(ルーカス・フィルム)や「トイ・ストーリー」などのピクサー作品、「アベンジャーズ」のようなマーベル作品まで、ファミリーを魅了する作品群が並ぶ。子供がいる家庭であれば入らざるを得ないようなサービスである。

 もっとも、ディズニー・プラスがネットフリックスのシェアを奪うかどうかは現段階では何とも言えない。

 ネットフリックスと比べて不足するものの一つはコンテンツの多様性だ。ネットフリックスはコンテンツ数を開示していないが、作品がリアルタイムで検索できる「uNoGS」のウエブサイトを見ると、米国では映画とテレビシリーズの合計でおよそ6000本の動画が公開されている。

 ネットフリックスは最近、オリジナルコンテンツの製作に力を入れており、2018年のコンテンツ関連予算は130億ドルに達した(オリジナル作品の製作とライセンス作品の買い付けの合計)。