良品計画は4月10日、2019年2月期決算を発表した。売上高は前期比7.9%増の4088億円、営業利益は同1.2%減の447億円だった。売り上げの約2割を占める中国市場の売り上げは前期比2けた増を確保したが、既存店だけを見ると2.1%減。07年の進出以降、通年で前期実績を下回ったのは初となる。中国市場向けの独自製品の発売などで回復を急ぐ。

決算説明する松﨑曉社長(10日、東京都中央区)
決算説明する松﨑曉社長(10日、東京都中央区)

 中国事業の営業収益は751億円。新規店舗を含めた中国全体では前期比11.8%増だったが、伸び率は鈍化した。松﨑曉社長は不振の原因を「中国景気は弱くなっていると思うが、衣服、雑貨や化粧水が欠品するなど販売計画に見合った商品を供給できなかった当社の問題」と分析した。

 18年12月~19年2月期の既存店売上高は前年同期比3.9%減だった。18年6~8月期以降、3四半期連続で前年同期を下回った。良品計画は同市場のテコ入れ策として、18年9月に上海に商品開発部を新設した。世界各地で同じ商品を販売するのが基本戦略の同社としては異例だ。第一弾として3月末に中国の家庭で一般的なサイズのベッドやシーツなどを発売した。

 中国の店舗数は2月末時点で1年前より27店多い256。出店ペースは変えず、20年2月期は31店増を計画する。国内外の新規出店計画の4割に当たる。従来の2倍程度の広さの1300~1500平方メートル程度の面積の大型店中心にシフトするほか、既存店も改装などで集客力を強化する。

松﨑社長は「既存店は、売上高は減少したが、客数はすべての四半期で伸びており、足元のベースは強い。19年度下期には既存店売り上げも回復する」とみる。人口100万人以上の都市が数百あるとも指摘。「このペースでの出店はしばらく問題ない」と強気だ。

 だが、良品計画は2000年代初頭、欧州で一等地に出店を繰り返した結果、採算が悪化し店舗を大幅に閉鎖した過去がある。中国は人口比で出店余地が大幅にある市場とはいえ、現地消費者の好みを押さえながら最適な立地を探し出す難しいかじ取りが求められる。

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