株主提案した勝呂文康氏(左から1人目)、和田勇氏(同3人目)ら(写真:東洋経済/アフロ)
株主提案した勝呂文康氏(左から1人目)、和田勇氏(同3人目)ら(写真:東洋経済/アフロ)

 積水ハウスが4月23日に実施する定時株主総会で、米議決権行使助言会社グラスルイスが、阿部俊則会長ら経営の中核をなす4人の取締役選任について反対を推奨していることが9日わかった。2017年に起こった地面師事件の説明などの情報開示を不十分とし、当時社長だった阿部氏らの再任に疑問を呈した。一方で、取締役候補の対案として提示している株主提案からは、現役取締役の勝呂文康氏や前会長の和田勇氏ら4人の選出を支持。2週間後に迫る定時株主総会に向け、委任状争奪戦が激しさを増してきた。

 積水ハウスは大阪市内で開く予定の株主総会で、取締役12人の選任を求めている。いずれも任期を迎える阿部会長や稲垣士郎副会長、仲井嘉浩社長、内田隆副社長ら現在の経営体制の維持を目指す。ただ、これに対し、勝呂氏らが11人の取締役候補を掲げる株主提案を会社側に提示。真っ向勝負の形となり、新たな体制が株主の判断に委ねられている。

参考記事:積水ハウスへの株主提案 「真の目的は会社の正常化」

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