日本製鉄が7日、新型コロナウイルス感染拡大による鋼材需要の減少を受けて製鉄所にある高炉2基を一時休止すると決めた。自動車や建築など耐久消費財向けの需要の落ち込みは激しく、同じ国内鉄鋼大手のJFEスチールも高炉の一時休止を検討している。鉄鋼大手が2、3月に打ち出した構造改革は、あくまで中長期の構造不況に対処する能力削減策にとどまっていたが、コロナショックという目前の危機に緊急対応を迫られている。

日本製鉄は茨城県鹿嶋市などの製鉄所で高炉2基を一時休止すると決めた
日本製鉄は茨城県鹿嶋市などの製鉄所で高炉2基を一時休止すると決めた

 日本製鉄が一時休止を決めたのは、東日本製鉄所鹿島地区(茨城県鹿嶋市)と関西製鉄所和歌山地区(和歌山市)の高炉2基で、粗鋼生産能力を現状から1割減らす。リーマン・ショックの影響で需要が急減した2009年以来の措置で、この時と同様に雇用調整助成金制度を活用して約3万人の従業員を対象に一時帰休も決めた。

 需要が戻れば数カ月後に再稼働するのを前提とした一時休止だが、先行きは不透明だ。「コロナ禍の影響は相当ある。仮に収束しても、米中貿易摩擦や新興国通貨安などそもそも外部環境は悪化していて、鉄鋼需要が戻るか分からない」と日鉄関係者は明かす。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1562文字 / 全文2039文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「1分解説」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

ウェビナー開催 西口一希氏とミスミに学ぶ 会社を成長させる「顧客理解」

 これまで約40社の経営を支援してきたStrategy Partners代表の西口一希氏。「成長の壁」に悩む多くの経営者に対して「企業の成長に伴い、顧客よりも財務の数字や組織運営に関心を向けてしまう問題」の大きさを指摘してきました。
 日経ビジネスLIVEでは、成長の壁に悩む経営者や事業責任者、さらに現場で取り組む層に向け、西口氏が『顧客起点の経営』について語るウェビナーを2週連続で開催します。ぜひご参加ください。


■第1回:2022年7月5日(火)19:00~20:00(予定)
■テーマ:なぜ企業の成長は止まるのか? すべてのカギを握る顧客理解
■講師:『顧客起点の経営』著者・Strategy Partners代表 西口一希氏

■第2回:2022年7月12日(火)19:00~20:00(予定)
■テーマ:顧客を分析、ニーズに対応して急成長 ミスミ「meviy(メビ―)」事業に学ぶ
■講師:西口一希氏、ミスミグループ本社 常務執行役員meviy事業担当・ID企業体社長 吉田光伸氏

■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員のみ無料(事前登録制、先着順)。

>>詳細・申し込みはリンク先の記事をご覧ください。