ららぽーと湘南平塚のワークマンプラス

 作業服販売大手のワークマンは4月4日、ららぽーと湘南平塚(神奈川県平塚市)に女性向け売り場を拡大した新店舗をオープンする。同社が2018年9月にスタートしたアウトドアやスポーツウエア中心の新業態「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」の13店舗目で、女性客の更なる取り込みを狙う。

 ワークマンは近年、一般消費者向けの商品を強化している。スポーツウエアを普段着としてファッションに取り入れる「アスレジャー」の流れもあり、消費者のウケもいい。一般向けにはアウトドアやスポーツウエアで3ブランドを展開、売り上げは17年3月期の30億円から、19年3月期の120億円まで伸びた。プロ向けを含めた全体の売り上げの1割を占める。

 ワークマンの強みは、作業服製造で培った防寒などの技術力だ。建築など過酷な現場作業を想定した品質の商品を安く提供するノウハウも持つ。本業の知見を生かし、アウトドアウエアやスポーツウエアでも「安くて高品質」な商品を提供する。

 同社はワークマンプラスを展開する中で、女性客が多いことに着目。3月21日にオープンした「ららぽーと甲子園店」はフードコートの近くにあり、子連れの母親のグループが来店することも多いという。「4年ほど前までは女子高生が来店しただけで社内で話題になったのに、ママ友同士で立ち寄ってくれるようになった」と土屋哲雄常務取締役はその変化を語る。

女性向けアイテムの投入で新たな顧客層の獲得を目指す

 ららぽーと湘南平塚店もスーパーやドラッグストアが並ぶ1階フロアに入り、女性客が多い立地だ。ユニセックス商品の売れ筋37品目を置くが、Sサイズを従来より多く揃えて女性客の購入を促す。

 もともとワークマンは店舗を徹底的に標準化している。商品のラインナップも出店場所に合わせて構成を変えるだけだ。例えば、ワークマンプラスをショッピングセンターに出店する場合は、基本的に一般向け商品を置く。路面に出店する場合は、従来のプロ向け商品と、一般向け商品の売り場を半々に設ける。今回オープンしたららぽーと湘南平塚店のワークマンプラスは、ユニセックス衣料の人気商品で小さめサイズを豊富に用意した。

 だが、競合がないわけではない。カジュアル衣料品店「ユニクロ」なども低価格でスポーツウエアを販売している。都心や駅の近くにも出店しているという点で、ワークマンプラスよりも消費者はアクセスしやすい。土屋常務は「他ブランドが一般向けなのに対し、当社のアウトドアウエアはプロの仕事にも使える品質が特徴」「当社は品種が多く、10万着単位の生産なのでチャレンジできる。品種を絞り込んで大量生産する他ブランドは保守的になりがち」と強調するが、今後の伸びは未知数だ。

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