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 ファミリーマートとパナソニックは4月2日、次世代型コンビニエンスストアの実現に向けた実験店舗をオープンした。店内に設置したセンサーやカメラを使って人やモノのあらゆる動きをデータ化し、店舗の効率や収益を高める手法を検証する。ファミリーマートの澤田貴司社長は同日開いた発表会で「極力省人化するためにあらゆる可能性を追求したい」と話し、「実験店舗で検証したものをなるべくスピーディーに展開していく」と述べた。

店舗の天井に80個ほどのセンサーやカメラを設置した

天井には所狭しとセンサーやカメラが

 実験店舗「ファミリーマート 佐江戸店」をオープンしたのは、パナソニックの佐江戸事業場(横浜市)の隣接地。

 店舗の天井にはセンサーやカメラが所狭しと設置されている。人の店舗内の移動を把握する熱センサー、人の詳細な動きを検知する深度センサー、棚の品切れを検知するカメラ、来客の性別や年齢などの属性を推定するカメラなど、その数は80個ほどに上る。

 パナソニック自身が運営する点も目新しい。パナソニック100%子会社のストアビジネスソリューションズがファミリーマートとフランチャイズ契約を結んだ。パナソニックで企業向け製品を手掛ける部門の営業担当社員が実験店舗の店長に就いた。副店長として運営をサポートするのはファミリーマートで店舗支援を担う社員だ。

顔写真を登録した社員が利用できる無人型店舗では、カメラで顔を認証して暗証番号を入力すると決済できる

 実験店舗の一角には、顔写真を登録したパナソニック社員だけが利用できる無人型店舗のコーナーも設けた。登録済みの社員だけが顔認証のゲートを通って入店でき、商品を選んでレジで再び顔認証すると決済できる。店舗でICカードなどをかざす必要はない。レジではカメラが商品を自動で識別し、暗証番号を入力して決済する。