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 星野リゾート(長野県軽井沢町)が奈良市の「旧奈良監獄」を高級ホテルとして2021年から運営することが明らかになった。1908年に建てられた赤れんが建築で、17年まで奈良少年刑務所として使われていた。同年には国の重要文化財に指定されている。刑務所をホテルにするというと奇抜なアイデアにみえるが、歴史や文化の要素を宿泊者に感じ取ってもらうことで商機が生まれると判断した。

旧奈良監獄の表門。施設は高級ホテルに生まれ変わる(写真:共同通信)

 旧奈良監獄は明治時代に造られた「五大監獄」の一つ。耐震工事などを施し、客室が数十室程度の小規模ホテルにすることを検討している。れんが造りやアーチ屋根などのデザインを生かしながら、独居房を客室に変える。

 旧奈良監獄は法務省が17年、施設の運営権を別のホテルチェーンなどがつくる特定目的会社(SPC)に委託していた。収益力を高めるため、SPCが新たな運営者を募集し、星野リゾートが参加することで合意した。

 星野リゾートは全国で38カ所のホテル、旅館などを運営している。地域の魅力を生かした施設造りに力を入れており、ユニークな場所も増えてきた。例えば星野佳路代表が「ディープな大阪」と呼ぶJR新今宮駅北側では22年にホテルの新規開業を予定している。

 奈良県では明日香村でも21〜22年をめどに新施設の運営を予定しているほか、九州の湯布院や別府などでも新たな計画がある。施設数は22年ごろまでに約50カ所まで増やす見込みとなった。

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