米フェイスブックが運営する写真共有アプリ「インスタグラム」の責任者、アダム・モッセーリ氏は3月15日、東京都内で記者会見し、「プロダクト(商品)の開発チームを日本で立ち上げる。米国以外では初となる」と述べた。

日本におけるサービスの品質を高めるとともに、日本文化の海外発信を増やしていくために、機能やデザインを改良する。メンバーは技術者やアナリスト、リサーチャー、デザイナーで構成する。「成長は著しい」(モッセーリ氏)という日本市場で、2020年の東京五輪・パラリンピックを機に、事業拡大に一層弾みをつけたい考えだ。
記者会見に先立って小池百合子・東京都知事と面会し、「五輪に向けて観光やスポーツを盛り上げていくためどう連携していけるか話し合った」(同)という。
フェイスブックからの情報流出が昨年、発覚し「プライバシーを軽視している」との批判にさらされていることについては、「マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)が声明を出す前から、インスタでは(24時間で投稿が消える)ストーリーズ機能や、相手と直接つながるメッセージ機能に多くを投資してきた。安心して自己表現できるプラットフォームにしていく」(モッセーリ氏)と話した。
ザッカーバーグ氏は3月6日、メッセージの暗号化や投稿の保存期間短縮など、プライバシーの保護機能を強化する方針を自身のフェイスブックページで表明していた。(関連記事:フェイスブック、プライバシー批判に“白旗”)
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