「残りの55%が全て機密だとは思えない」
弁護士による検証結果を会社が要約して公表したことについても、「全文を公表しないのか」「残りの55%が全て機密だとは思えない。第3者が精査して公表し直すべきではないか」といった不満が相次いだ。
報告書の要約が、潮田氏が「指名委員に対して、瀬戸氏がCEOを辞任する具体的かつ確定的な意思を有しているかのような誤解を与える言動をした」と指摘したことを受け、「潮田氏のウソが明らかになったのに、なぜ、決議が無効にならないのか」と不満をぶちまける投資家もいた。

説明会に参加した投資家の1人は、「残念な思いとフラストレーションがさらに増した」と憤る。「社外取締役は投資家の代表であるべきだが、結局は潮田氏を擁護する弁明に終始していた」というのが、その理由だ。また、別の投資家は、「表面上はガバナンス優良企業とされていたが、実態は株式の約3%しか持っていない潮田氏が牛耳っていることが問題。報告書も結論ありきと言われても仕方がない」と言う。
説明会の後、ある投資家は、「少なくとも株主総会では議決権を行使して、潮田氏の再任にはノーと言いたい」と打ち明けた。
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