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 LIXILグループが3月7日に一部の機関投資家向けに説明会を開催した。2月25日に公表した、瀬戸欣哉社長をCEO(最高経営責任者)から事実上、解任した経緯に関する調査・検証結果について、機関投資家に理解を求める狙い。だが、説明会に参加したある投資家は、「説明会は紛糾した。納得した人はほとんどいなかったのではないか」と怒りをあらわにする。説明会は投資家の怒りの火に油を注いだ格好になった。

LIXILグループの説明に納得した投資家はほとんどいなかったようだ(写真:共同通信)

 説明者は、社外取締役で監査委員会委員長を務める川口勉氏。冒頭、CEOなどの交代について心配をかけたことについて謝罪し、弁護士による報告書への理解を求めた。調査報告書の原本は18ページあったことを明かし、「会社の機密事項などもあること」から8ページに要約したと説明。「約45%、ほぼ半分が反映されている。10分の1にするといった話ではない」と、説明としては十分であると強調した。

 その後は、8ページの要約をなぞりながら川口氏が見解を述べていったが、その説明は25分程度続き、しびれを切らした投資家が、「話が長い。あなたの意見を聞きたいのではなく、質問をしたい」などと川口氏の説明を遮る形で質疑応答に移った。

 説明会に参加した投資家によれば、集まったのは十数人。海外から電話会議で参加した投資家もいた。

 質問では、CEOなどの選任プロセスが法的には問題がなかったとしても、ガバナンス上問題であり、取締役会の決議は無効なのではないか、といった声が相次いだ。

 取締役会議長だった潮田洋一郎氏と社外取締役だった山梨広一氏が、5人からなる指名委員会のメンバーでありながら指名される側になる決定をしたことについて、あまりにも慎重さを欠いていたのではないかといった指摘も出た。また、人事を決めた取締役会では指名委員の2人(バーバラ・ジャッジ氏、幸田真音氏)が別の会議への出席のために途中退席し、採決に参加していないのは不自然だという投資家もいた。