東日本大震災による東京電力福島第1原子力発電所の事故以降、原発の安全に対する信頼は地に落ちた。全国の原発は相次いで停止した。その中で関電は、日本の原発再稼働をけん引するかのように高浜原発(福井県高浜町)や大飯原発(福井県おおい町)など複数の原発を再稼働させてきた。

 再稼働にまい進していた関電の当時の経営陣は「1日も早い原発の再稼働を目指す」と繰り返し発言してきた。原発停止による経営への影響は大きく、関電は16年3月期まで4年連続で赤字に陥った。「再稼働による収支改善効果は1基当たり月間100億円だ」とも説明した。原発再稼働の経済合理性や有効性を社会に知らせる狙いだったが、根拠を積極的に示す姿勢は前のめりな印象も与えた。その裏で11年以降、関電関係者が受領する金品の額は徐々に大きくなっていった。

関西電力の大飯原子力発電所。大飯4号機は国内で稼働する数少ない原発の1つだ
関西電力の大飯原子力発電所。大飯4号機は国内で稼働する数少ない原発の1つだ

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