ソフトバンクは3月5日、次世代通信規格「5G」による商用サービス「SoftBank 5G」を27日に開始すると発表した。対応する端末やコンテンツ、料金体系などの詳細も公表。月1000円の追加料金を支払えば対応端末で5Gが利用できるようになる。現行の4G方式の携帯電話よりも高速・大容量のデータ通信が可能になるなど5Gの特性を消費者にアピールするために新たなコンテンツも用意する。

 5Gの商用サービスに関してはNTTドコモやKDDI(au)なども近く詳細を公表する見込み。スマホ向けの5Gサービスに関しては米国や韓国が19年4月初旬に始めるなど海外が先行していたが、いよいよ日本でも本格的に立ち上がる。

 SoftBank 5Gを利用するには4Gスマホ向け料金プランの契約に加えて月額1000円(税別、以下同)の「5G基本料」を支払う必要があるが、8月末までに申し込むと2年間は月1000円の5G基本料が無料になるキャンペーンを実施する。

2年間の追加料金無料キャンペーンを発表するソフトバンクの榛葉淳副社長兼COO(最高執行責任者)

 対応スマホとしてはシャープや韓国LG電子、中国のOPPO(オッポ)と中興通訊(ZTE)が各1機種を供給。価格は今後発表する。この日、発表会に登壇したソフトバンクの榛葉淳副社長兼COO(最高執行責任者)は「5Gスマホに対して『10万円超えるのでは』というイメージがあるかもしれないが、エントリーモデルでは驚くような価格で提供する」と語った。

 5Gの立ち上げに伴い映像やゲームといったコンテンツ配信サービス「5G LAB」も提供する。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、クラウドゲームなどのリッチなコンテンツをあらかじめそろえる。大容量のデータを瞬時に送れるといった5Gの特性を、実際のサービスを通じて消費者にいち早く体感してもらうのが狙いだ。例えばスマホとVR(仮想現実)ゴーグルを組み合わせて音楽ライブの立体的な生映像を視聴することで、ライブ会場にいるかのような臨場感を味わえるという。

 こうした5G向けの付加サービスも“トッピング”形式で提供する。VRやARのコンテンツは月額500円、クラウドゲームは月額1800円で利用できる。

 日本における5G商用サービスの発表で先陣を切った形のソフトバンク。実は今回の発表会であまり触れられていないが、消費者にとって重要な要素がある。それは、当初のサービスエリアがかなり限定的であることだ。

 例えば東京都内では4月末時点で東京駅や銀座駅など一部地域に限られ、新宿や渋谷といったターミナル駅では今夏以降にカバーする計画。5G通信では、現行の4Gよりも電波が飛びにくい新たな周波数を用いるため、一気に全国へとエリアを広げにくいなどの事情がある。せっかく5G端末を購入して高速・大容量のデータ通信など5Gのメリットを享受したくても、都心の一部でしかかなわないわけだ。ソフトバンクが追加料金を無料にするキャンペーンを実施する背景には、こうした事情もありそうだ。

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