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横浜市の山下ふ頭での公開イメージ(C)創通・サンライズ

 バンダイナムコホールディングス傘下でアニメ「機動戦士ガンダム」の版権を管理する創通と、アニメ制作のサンライズが進める「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」プロジェクトの現場がこのほど報道陣に公開された。同プロジェクトは18メートルの実物大ガンダムを動かし一般公開を目指すもので、2014年に始動。ガンダムの放送40周年記念プロジェクトの一環で、当初は19年の公開を目指していた。1年遅れになったものの、横浜市の山下ふ頭に期間限定施設「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」をオープンし、20年10月1日から約1年間、有料で公開される予定だ。

 プロジェクト発足のきっかけは、09年7月に東京・お台場の潮風公園で公開された18メートルの実物大ガンダム像の反響の大きさだった。当時は首の部分を動かせるだけだったがファンが殺到し、52日間で約415万人を集めた。この光景を見た宮河恭夫氏(現バンダイナムコエンターテインメント社長)が「このガンダムを動かせばもっと人が来るんじゃない?」と発案、自らプロジェクトの代表理事を務める形で始動した。

前回は建物、今回は機械

 開発中のガンダムのモデルは、09年公開作品と同じ初代ガンダムの「RX-78」。だが、動く機能を持たせるため、デザインや仕様は大きく異なっているという。プロジェクトのテクニカルディレクターを務める石井啓範氏は「前回は『建物』だったが、今回は動くので『機械システム』としての扱いになる」と説明する。

茨城県取手市の前田建設工業の施設内で開発中のガンダムが公開された(C)創通・サンライズ

 全長は09年と同じ18メートルだが、重さは約25トンと09年の約35トンから軽量化。内部の稼働フレームは鋼鉄製で、外装部分はカーボン樹脂製という。さらに「ガンダムキャリア」と呼ばれる支持台車が腰の部分に接続される。

 関節の自由度は24。可動部を動かすアクチュエーターはすべて電動で、モーター・減速機と電動シリンダーを併用する。大きなトルクがかかる部分は電動シリンダーを用いるという。