ファーストリテイリング傘下のジーユー(GU)が2月22日、新たにベビー服の販売を始めた。買い手となる保護者がベビー服に抱える不満をアンケートや座談会を通して吸い上げたという。毎シーズンのトレンドを押し付けてきたアパレル業界。赤ん坊でも“声”を聞かなければコロナ下で生き残れない。

新規参入のベビー服。ファミリー層のまとめ買いも狙う
新規参入のベビー服。ファミリー層のまとめ買いも狙う

 「ファッションは大人のためだけにあるものではない。赤ちゃんを含めたあらゆる人のためにある」。GUの柚木治社長は昨年末の春夏方針発表会でこう語っていた。その言葉通りにベビー服市場に新規参入。発売初日にはオンラインストアで売りきれる品番が出るなど上々の滑り出しとなった。

 市場の先行きが明るいわけではない。矢野経済研究所(東京・中野)によると、ベビー・こども服の国内小売市場規模は近年9000億円強が続いてきたが、2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、8240億円にまで減ったと予想されている。少子化もコロナで加速している。

 それでもGUは勝算があるとしている。ゼロからデザイナーが発想するのではなく、「消費者の声を聞きまくった。ニーズを確信できている」という。

 新規参入に際し、10回以上のアンケートや座談会を実施した。グローバル商品本部VCP部門でキッズチームのリーダーを務める平松修吉氏は「親はベビー服に対する不満やストレスを抱えてきた。その原因が業界全体の勘違いにあったと分かった」と話す。

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