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 楽天子会社の楽天モバイルネットワークは2月20日、今年10月に参入する携帯電話事業や次世代通信規格「5G」向けの技術検証施設「楽天クラウドイノベーションラボ」を設立したと発表した。

 最後発となる楽天の携帯事業。その戦略の成否を握るものが見えてきた。東京都内の施設内で開いた記者会見で大きな存在感を見せたインドの人材と技術がそれだ。

楽天の通信インフラについて説明する楽天モバイルネットワークCTOのタレック・アミン氏

 会見でマイクを握ったのは楽天モバイルネットワークのCTO(最高技術責任者)としてインド通信大手リライアンス・ジオ・インフォコムから招かれたタレック・アミン氏。ジオはインド携帯市場に2016年9月に参入したばかりの後発だったが、1年半程度でインド市場のシェア15%、契約者2億人を獲得した。楽天と同じ「最後発からの出発」。その快進撃を技術面で支えたのがジオの上級副社長として技術部門を率いたアミン氏だった。

 同氏は会見で「ジオよりも高度な技術を取り入れている」と発言し、楽天が作る通信ネットワークの先進性をアピールした。

 アミン氏がその技術の導入のために頼るのもインドの企業だ。

 楽天は、携帯基地局など通信設備の持つ様々な機能を、一般的なサーバー上にソフトウエアとして構築・運用する「仮想化」技術をフル活用する計画だ。ソフトウエアを組み込んだ基地局をそれぞれ管理する従来の方式と比べて、メンテナンスのコストが下がり、新たな技術を導入するスピードが速くなる利点がある。この「仮想化」の導入を支えるのが、印IT大手テック・マヒンドラが持つクラウドやネットワークの構築技術だ。

 19年10月にNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクに続く「第4の携帯電話事業者」となる大手ネット企業の楽天。IT大国インドで培われたソフトウエアの技術やノウハウを切り札に大手3社に挑む。

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