観光庁は15日、全国のZ世代(19~25歳)の男女400人を対象に、1月11~12日に実施した「海外旅行に関する意識調査」の結果を発表した。同世代は、大学生や社会人となり時間や金銭的余裕が出て来た頃に新型コロナウイルス禍を過ごした世代だ。彼らは、何を基準に旅行先を選ぶようになっているのか。

 観光庁の調査によると、「2023年こそ海外旅行に行きたいと思うか」という質問では、全体の4割、海外旅行経験者の9割が「行きたい」と回答。行きたい海外旅行先の1位は男性が「ハワイ」で、女性は「韓国」という結果だった。

 外務省は22年10月19日付で、新型コロナウイルス感染状況を踏まえて渡航者らに4段階で呼びかける「感染症危険情報」を更新。201の国と地域を一律でレベル1「十分注意」に引き下げた。それまでは76の国と地域が、渡航の自粛を要請する「レベル2」だった。それ以降、政府はどの国・地域への渡航も自粛を要請していない。

 実質、自粛要因がなくなったことで、“リベンジ”で海外旅行に行きたいと考える若者は決して少なくないが、その消費動向には変化が生まれている。

旅行先選びの基準では「治安」がトップに。一方、景色や名物などの見た目を重視する「写真映え」を選んだ回答者は最少だった
旅行先選びの基準では「治安」がトップに。一方、景色や名物などの見た目を重視する「写真映え」を選んだ回答者は最少だった
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 海外旅行に「行きたい」と答えた回答者のうち、全体の過半数、旅行経験者の約4割は、「行きたいが社会情勢が不安で行けない」と、ただし書きを付けた。

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