日本電産は25日、2021年3月期の連結営業利益予想を従来予想から約150億円引き上げ、約1550億円になると発表した。業績予想の上方修正は20年10月26日の第2四半期決算発表時に続いて2回連続。コロナ禍での生活様式の変化と世界的に進む脱炭素市場の拡大が追い風となった。

「省エネ・高効率モーター市場は長期的に拡大する」と語った日本電産の永守重信会長CEO。写真は25日のオンライン会見の様子

 ニューノーマルと脱炭素に新たな成長市場を見つけた──。

 日本電産が25日に発表した上方修正の強い追い風となったのは、新型コロナウイルスの感染拡大による生活様式の変化と世界的に進む脱炭素の環境市場の拡大だった。

 在宅勤務の定着に加え、自宅で過ごす時間が増える新たな生活様式が世界で広がり、冷蔵庫、掃除機、エアコンなどの家電やパソコンなどの需要が大幅に増えた。それに伴って冷蔵庫用などのコンプレッサーや換気装置、温水洗浄用便座向けのファンや、ノートパソコン用の超小型ファンなどの売り上げを伸ばした。

 永守重信会長CEO(最高経営責任者)は家電などの分野での好調は一過性ではないとみる。「(需要が伸びる)スティック型やロボットなどの掃除機をはじめ、家電は省エネが非常に重要になっている。現在は(電力の利用効率が高い)ブラシレスモーターの世界でのシェアは20数%しかない。これが今後10年、20年という単位で増えていく」(永守会長)。足元では「巣ごもり」がけん引しているが、省エネ・環境対応型の需要も強くなっており、売り上げ拡大が続いていくとの見方だ。

EV用の急拡大に備え内製化率高める

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