「弁当は腐るが、エロ本は腐らない」

 人手不足が深刻さを増すなかでは商品管理の手軽さも魅力だった。1時間刻みで消費期限が定められる弁当・惣菜や、最新号が次々納本される週刊誌などと違い、成人向け雑誌は同じ商品を比較的長く棚に置いておける。「弁当は腐るが、エロ本は腐らない」。ある加盟店オーナーは、本誌の取材にそう話した。

 コンビニチェーン本部は、こうした現場の声を考慮。販売中止には極めて慎重な姿勢を貫いてきた。17年には千葉市で成人誌の表紙にカバーをつけて販売する取り組みも計画されたが、関係者の反対で中止に追い込まれている。

 逆にいえば、今回発表した方針転換は、コンビニをめぐる環境がそれだけ変化している現実を映し出している。コンビニの顧客層がかつての独身男性から、女性やファミリー層にまで広まって久しい。訪日外国人の爆発的な増加により、公の場に成人誌が堂々と置かれていることへの違和感の指摘も増えた。

 「かつては外せない商品だったけれど、最近は無しでもやっていけているかな」。今回の発表を受けて、本誌にそう語る加盟店オーナーもいた。「そもそも私の信念で、もう長らく店舗に置いていない。納本されても、すぐに送り返してきた」というオーナーも。

 単身世帯や共働き世帯の増加をはじめ、コンビニは常に社会の趨勢をとらえ、そこにあわせて商品やサービスを変化させることで現在の姿にまで進化を遂げてきた。成人誌の取り扱い中止も、その一つと考えるべきなのだろう。

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12/15ウェビナー開催、「外食を救うのは誰か」第1回――すかいらーく創業者の横川氏が登壇

 新型コロナウイルスの感染拡大から3年目となり、外食店に客足が戻りつつあります。一方、大手チェーンが相次ぎ店舗閉鎖を決定するなど、外食産業の苦境に終わりは見えません。どうすれば活気を取り戻せるのか、幅広い取材を通じて課題を解剖したのが、書籍『外食を救うのは誰か』です。
 日経ビジネスLIVEでは書籍発行に連動したウェビナーシリーズを開催します。第1回目は12月15日(木)19:00~20:00、「『安売りが外食苦境の根源だ』ファミレスをつくった男が激白」がテーマです。講師として登壇するのは1970年にファミリーレストラン「すかいらーく」1号店を開業した横川竟氏と、外食経営雑誌『フードビズ』の神山泉主幹です。書籍を執筆した記者の鷲尾龍一がモデレーターとなり、視聴者の皆様からの質問もお受けします。ぜひ、議論にご参加ください。

■日程:12月15日(木)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「安売りが外食苦境の根源だ」ファミレスをつくった男が激白
■講師:横川竟氏(すかいらーく創業者、高倉町珈琲会長)、神山泉氏(外食経営雑誌『フードビズ』主幹)
■モデレーター:鷲尾龍一(日経ビジネス記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員のみ無料となります(いずれも事前登録制、先着順)。有料会員以外は3300円(税込み)となります。
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