駿台予備学校を運営する駿河台学園(東京・千代田)と代々木ゼミナール(代ゼミ)の高宮学園(東京・渋谷)は1月14日、模擬試験事業で提携すると発表した。2021年度から早稲田大学・慶応義塾大学の志望者向けの模試を共催するほか、試験会場を相互に貸し借りする。河合塾(名古屋市)を含め「三大予備校」とも称される大手同士のタッグの背景にあるものは何か。

両校はまず、代ゼミがこれまで運営してきた模試「早大入試プレ」「慶大入試プレ」を共催し始める。21年度は代ゼミが引き続き運営を手掛け、駿台は販促活動や会場の提供などで協力する。
「私学の雄」とも呼ばれる早大・慶大は志望者数も多い人気大学だ。ただ、駿台は伝統的に国公立の難関大に強いとされ、現在は志望大学別の模試も旧帝大を中心とした11の国立大学向けしか提供していない。
一方で駿台は生徒層の拡大を目指している(関連記事:駿河台学園、老舗変革、AIで「個」に照準)。早慶を志望する学生を積極的に獲得するために早慶志望者に特化した模試も提供したいところだが、自前で用意するには限界があった。
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