ビール大手4社の事業説明会が1月6日に集中して開催された。アサヒビールは「スーパードライ」を発売36年目で初めてとなる全面刷新を打ち出し、サッポロビールも発売45周年を迎えた「黒ラベル」のリニューアルを決めた。コロナ禍で業務用ビールは厳しい環境が続くなか、各社が「狭義のビール」に力を入れる理由とは。

「アサヒスーパードライ」の発売から36年で初めてとなる全面刷新を発表したアサヒビールの塩沢賢一社長(右)と松山一雄専務取締役マーケティング本部長
「アサヒスーパードライ」の発売から36年で初めてとなる全面刷新を発表したアサヒビールの塩沢賢一社長(右)と松山一雄専務取締役マーケティング本部長

 東京都内が大雪に見舞われた1月6日、ビール業界は異様な熱気に包まれていた。この日、ビール大手4社(キリンビール・アサヒビール・サントリービール・サッポロビール)が立て続けに2022年の事業説明会を開催したのだ。各社の広報担当者は「4社の事業説明会が同じ日に重なるのは過去になく、前代未聞だ」と口をそろえる。

 ビール類(ビール、発泡酒、第三のビール)市場が縮小する環境下で4社が一様に掲げた戦略は、「狭義のビール」の再成長だ。

 コロナ禍で20代や30代の“宅飲み”需要が増えるなか、若者に「まずはビール」と思ってもらうための商品刷新に全力投球する。既にキリンビールやサッポロビールなどでは、若者がクラフトビールやプレミアムビールを愛飲する傾向が顕著になってきたという。そうした流れを本格的な市場拡大へとつなげるのがビール会社の最重要課題となっている。

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