あらゆる媒体記事をチェックしていたゴーン氏

 欧州各地で電気自動車(EV)の優遇措置が導入され、早くからEV「リーフ」を投入してきた日産には追い風が吹く状況にある。しかし、EVへの注目度は早くも他社に移っている。20年には独フォルクスワーゲン(VW)やホンダがリーフに車格が近いEVを投入する。特にVWは新型EV「ID.3」に社運をかけており、リーフは競争の中で埋没しつつある。

 ゴーン氏のメディア戦略には定評がある。今回の記者会見では英仏のメディアを多く招き、単独インタビューも受けて自身の主張を世界中に広めている。一方、ゴーン氏は自身に批判的な日本メディアの多くを会見から締め出し、質問を受けたのも2社だけだった。ゴーン氏は日産社長に就任した当時からあらゆる媒体の記事をチェックし、自身の取り上げられ方に細心の注意を払っていた。

 一方の日産は、2019年10月にサンダーランド工場にメディアを招いた際には、数日前に突然通知し、その姿勢が多くのメディアの反感を買っていた。メディア戦略にたけているとは言い難い。

 ゴーン氏は今後も日産経営陣に対する攻撃を続けていくだろう。その真偽はともかく経営陣の不実を主張すればするほど、日産に厳しい目が注がれることになる。ゴーン氏だけでなく、日産が失った信頼を取り戻すのは容易ではない。

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