「日経ビジネスLIVE」とは:「読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに、記事だけではなくオンライン/オフラインのイベントなどが連動するプロジェクト

 DXやAI、サブスク……。新しい技術や急成長するビジネスが登場するたびに、世間にはバズワードが流布する。だが、持続的に成長していくには、ブレない経営の軸が必要だ。

 「同時代性の罠(わな)」に惑わされないための、60分の思考訓練。毎回、注目企業をケースに、一橋ビジネススクール教授の楠木建氏と社史研究家・杉浦泰氏がウェビナーでライブ解説する。

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■講師

楠木建(くすのき・けん)
一橋ビジネススクール教授

1992年、一橋大学大学院商学研究科博士課程修了、一橋大学商学部専任講師、同助教授、同大学イノベーション研究センター助教授、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授を経て、2010年から現職
杉浦泰(すぎうら・ゆたか)
社史研究家兼ウェブプログラマー

1990年生まれ、神戸大学大学院経営学研究科を修了後、みさき投資を経て、現在は社史研究家兼ウェブプログラマーとして活動。社史研究は2011年からスタートし、18年1月から長期視点をビジネスパーソンに広める活動を開始(ウェブサイト「決断社史」)。現在はウェブサイト「The社史」を運営する


■こんな方におすすめ
+仕事の意思決定において、ブレない思考を養いたい方
+企業の歴史、産業の歴史に興味がある方
+楠木氏、杉浦氏の著書『逆・タイムマシン経営論』を読んだ方、もしくは興味がある方

■開催概要
第1回:ユニクロ 強さの源流

開催:1月27日(水) 20:00~
受講料:日経ビジネス電子版の有料会員 無料(事前登録制、先着順)

※有料会員でない方は、まず会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、2021年1月31日まで初割キャンペーン2カ月無料)

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■教材
+楠木建・杉浦泰著『逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知』(日経BP)
+杉浦泰著『20社のV字回復でわかる「危機の乗り越え方」図鑑』(日経BP)

「逆・タイムマシン経営論」で、同時代性の罠(わな)に惑わされない思考方法を学ぼう(写真:アフロ)

 2020年、人類を襲った新型コロナウイルスは、私たちに未来がいかに不確実なものかを知らしめた。他人との接触を極力回避し、買い物であれ仕事であれ、オンラインでできることは可能な限り在宅で済ますようになった。「ニューノーマル」「ウィズコロナ」「アフターコロナ」……。新型コロナウイルスとの戦いを契機に、世界は新しい時代に突入するという言説は、まるで社会全体の共通認識であるかのように浸透している。

 企業は、新たな時代が来ると信じて対応に必死だ。「セキュリティーの問題がある」「現地・現物・現場がやはり大事だ」などとテレワークに消極的だった企業も、在宅勤務の推進に躍起になっている。

テレワークが広がりオフィスでは空席が目立つように(写真:ロイター/アフロ)

 雇用の在り方の見直しも加速した。終身雇用などに象徴される日本型雇用はニューノーマルにそぐわないと、大企業を中心にスキルをベースに処遇を決める「ジョブ型雇用」にかじを切る動きが広がっている。そして、改革を進める上でのデジタル活用は「デジタルトランスフォーメーション(DX)」と呼ばれ、その潮流に乗り遅れまいと多くの企業が経営の最重要テーマに掲げている。

 だが今、そうした“ニューノーマル対応”の経営判断は、本当にその企業の競争力を高めるものになっているのだろうか。「ニューノーマル」「テレワーク」「ジョブ型」といったコロナ禍で氾濫している“バズワード”に踊らされ、本来、その企業にはそぐわない戦略を取り入れてしまっていることはないのだろうか。

 もしそうだとしたら、コロナ禍が収束したとき、コロナ禍に踊ってしまった企業と、そうでない企業の競争力は、大きく開いてしまうことになる。

米国のシリコンバレーに本社を構える米グーグル(写真:ZUMA Press/アフロ)

 かつて、「タイムマシン経営」という言葉があった。米国のシリコンバレーなど、日本より進んだ“未来”のビジネスが展開されている地域の企業に学び、そのビジネスモデルをそのまま導入するという経営手法だ。DXやテレワーク、ジョブ型雇用などを導入している先進企業の事例に我先にと飛びつこうという、コロナ禍で起きている動きもそれに近い。

 だが、そもそも新型コロナが明らかにしたように、未来が極めて不確実だという前提に立てば、コロナ後の未来を知ろうと必死になってばかりでは、進むべき戦略の方向性を論理的に導き出すことは難しいだろう。むしろ大切なのは、未来を知ろうとするタイムマシン経営ではなく、しっかりと自らの足元を見つめ直し、過去に学ぶ姿勢ではないか。

 それが、一橋ビジネススクール教授の楠木建氏と社史研究家の杉浦泰氏が提唱する「逆・タイムマシン経営論」である。

 ウェビナーシリーズ「ケースで学ぶ『逆・タイムマシン経営論』」では、著名企業の現在までの経営の歩みを題材に、その企業の強さや課題を「逆・タイムマシン経営論」のコンセプトを使って分析する。それによって、バズワードなどの「同時代性の罠(わな)」に惑わされない思考訓練を積んでいくことが目的だ。

 逆・タイムマシン経営論が注目する、経営判断を惑わす罠=トラップは主に3つ。それぞれの詳細については、オンラインゼミナールで連載しているので、そちらを参照してほしい。

+飛び道具トラップ
※「AI(人工知能)」や「サブスクリプション(サブスク)」といったバズワードに飛びつくこと
+激動期トラップ
※技術革新や災害などが起きるたびに、「今こそ激動期!」「これまでの常識が通用しなくなる!」と騒ぎ、動揺すること
+遠近歪曲(わいきょく)トラップ
※米国のシリコンバレーなどの地域や過去の経済成長した時代などを無批判に「すばらしい」と美化すること

 本シリーズでは、まず、アパレルブランド「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングを取り上げる(2021年1月27日夜8時開催)。「ZARA」や「H&M」といった海外のファストファッション・ブランドに対して、独自の価値観に基づく事業モデルで挑み続けてきた。山口県宇部市の無名の紳士服店だった同社は、いかにしてグローバル企業へと成長してきたのか。その強さの源流を探る。

2020年、ファーストリテイリングは東京・銀座にユニクロの新たな旗艦店をオープンした(写真:森田直樹/アフロ)

 逆・タイムマシン経営論で企業の歴史を読み解くと、よく知られた企業でも、これまでとは違った強さや課題が見えてくる。経営が危機に直面したり、時代の転換点に遭遇したりしたときに、その企業がどのような経営判断を下し、その背後にはどのような同時代性の罠が潜んでいたのか。それを学び、同時代性の罠を回避する思考訓練を積むことは、不確実性の高い時代を生き抜くための武器となる。

 ファストリのほか、国内外の著名なネット企業や自動車メーカー、小売り、エンターテインメント企業などを取り上げていく予定にしている。ご期待ください。

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この記事はシリーズ「ケースで学ぶ「逆・タイムマシン経営論」」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。