半数以上が「もうオンライン飲み会は要らない」

 オンラインサービスの利用者が増加する一方、それとは対照的な“オフライン回帰”の現象も起きているようです。調査によると、オンライン飲み会に参加したことがある人のうち57%もの人が、「今後継続したくない」と答えました。

オンライン飲み会の継続意向
オンライン飲み会の継続意向
(出所:EYストラテジー・アンド・コンサルティング)
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 “密”を避けながら気軽に楽しめる交流スタイルとして定番化するかに見えたオンライン飲み会ですが、データに表れた消費者の本音は何とも微妙。オンライン型のコミュニケーションには飽きや限界を感じている人が少なくないようです。

 オンラインでの交流に飽き足りなくなった消費者たちは今、どのようなコミュニケーションスタイルを求めているのでしょうか。調査によると、感染リスクの少ない場所を選んだ上で、フェイス・トゥー・フェイスのオフライン交流に立ち返る人々が増えてきているのではないかと考えられます。

 飲食店の業態のうち、消費者が「最も感染リスクが低い」と感じているのは喫茶店・カフェであることが分かりました。「ソーシャルディスタンスが保ちやすい」「飲み物の注文だけでも利用しやすい」という理由から、消費者がこうした場所へ戻り、対面型の交流を増やしていることを示唆しています。

利用時に感染への不安を感じる割合
利用時に感染への不安を感じる割合
(出所:EYストラテジー・アンド・コンサルティング)
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交流の場として喫茶店・カフェを選択する理由
交流の場として喫茶店・カフェを選択する理由
(出所:EYストラテジー・アンド・コンサルティング)
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 感染の第3波が猛威を振るう中、コロナとの戦いが超長期化することを覚悟した消費者は、ウィズコロナで体得してきた新しい生活習慣をさらに進化させようとしているのではないでしょうか。その進化とは、ひたすら自宅にこもるだけの毎日に見切りをつけ、日常生活にメリハリをつけることです。

 自分ひとりで楽しめる趣味は自宅でオンラインサービスをフルに活用する。一方で、人とのコミュニケーションは感染を予防できる環境を厳選した上で、ごく短時間でもオフラインの対話を大切にする。こうしたフレキシビリティー(柔軟性)やレジリエンス(耐性)が消費者に徐々に育まれつつあることが、最新のデータにも表れていると考えられるのではないでしょうか。

 読者の皆さんも、コロナ禍以降に新たに利用を始めたオンライン配信サービスや、趣味・習慣などがありましたら、ぜひコメント欄でお聞かせください。2020年も残すところ1週間となりました。ご家族や大切な方々と、オンライン・オフラインを上手に使い分け、すてきなクリスマスと新年をお過ごしください。

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