全2879文字

 本シリーズでは、行動健康科学に基づく組織開発とストレスマネジメントの専門家である川西由美子氏(ランスタッドEAP総研所長)を講師に招き、働き方や上司と部下の関係、チームマネジメントなどについて、読者の皆さんが抱えている悩みに答えていきます。


■川西先生に相談したい内容を募集します

 川西先生に悩みを相談したい方は、「お悩みアンケート」にお答えください。相談内容を編集部で確認・選考の上、編集部が皆さんのお悩みを川西先生にお届けします。

>>「お悩みアンケート」に回答する

(写真:PIXTA)

 こんにちは、川西由美子です。

 前回は「透明社員」問題をテーマに、皆さんのご意見を伺いました。Tomoさんからは、ファシリテーションが鍵、というご意見をいただきました。


Tomo
会社員
 オンラインでもオフラインでも、会議がうまくいくのは、ファシリテーションが鍵ですので、参加者の力量の問題ではありません。
 参加者の力量に問題があるとしても、そのレベルに応じたファシリテーションが十分になされれば、会議としては十分に成立しうると思います。

 確かに、ファシリテーション次第で、参加者の力量不足を補えると思います。その意味で、「透明社員」になりがちな参加者の気持ちに寄り添い、うまく発言を引き出すスキルを身に付けたいものです。

 ウェブ会議、難しいですよね。ただ、リモートワークは新型コロナウイルスが収束したとしても残りそうです。長いお付き合いになりそうなので、まずは対面の会議とは別の物だとわきまえ、その特徴をしっかりと把握することが重要ですね。

川西由美子(かわにし・ゆみこ)
1998年に行動健康科学をベースにしたコンサルティング会社を創立。2005年に設立したEAP総研の代表取締役として多くの企業でメンタルヘルス対策などにあたり、その後、フィンランドで、世界25カ国で使われている組織活性化技法「リチーミング」の指導者資格を取得。現在はランスタッド傘下となったEAP総研の所長を務める。臨床心理学や産業組織心理学が専門で、著書に『ココロを癒せば会社は伸びる』(ダイヤモンド社)、訳書に『産業組織心理学によるこれからのリーダーシップ』(日科技連)など。ベトナムやインドネシアの企業・大学でも研修・教育活動を行っている。

 さて、今回は第1回の「『迷惑おじさん』が大発生、時間泥棒していませんか?」に関連し、読者の皆様からご質問をいただいています。

※アンケートにお答えいただく形で、皆さまからの相談を受け付けています。
>>「お悩みアンケート」に回答する

悩み:どうやって「人の話を聞く呼吸」をつくればいいでしょうか。

 私は「迷惑おじさん」だと思います。会社で部下の話を聞こうとしても、つい相手の話を遮り、自分の話をしてしまいます。心に余裕がなく度量が小さいと、後から反省することも多くあります。好き好んで時間泥棒をしているわけではありませんが、部下の時間を奪っている実感もあります。人の話を聞けるようになるため、最初の一歩をどう踏み出せばよいのでしょうか。

 心を開いていただき、ありがとうございます。

 そうですね。そこまで自覚していれば、いつかひとりでに答えは出るとは思いますが、行動健康科学に基づくアドバイスをさせていただきますね。

 まずは、第1ステップから。